消化器科の病気ガイド
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胆石症

胆石症について

胆石と聞くとああ、あの痛いやつだ!とすぐに、イメージされる方も多いようですが、でも実際はどんな病気なのかわからないという方が多いのも現実です。ですが、どのような病気か知ればもっと対策や予防に積極的になれると思います。まず胆石の基本ですが、胆石ってどうして石ができるのでしょうか。胆石は、肝臓からの胆汁の成分が固まって石になる、ということが基本的な原因です。ではこの胆汁とは何でしょうか?それは肝臓でつくられるアルカリ性の成分のことで、消化吸収に重要な役割を果たす液が胆汁なのです。では、これがなぜ固まってしまうのでしょうか?原因は、基本的には胆嚢(たんのう)の機能が低下したときに起こり得る現象です。どうしてこんなことになるのかというと、高脂肪や高カロリーの食事や不摂生な食生活をしていたり、コレステロールの高い人は機能が低下してしまいますので、人間ドッグなどでも発見されてしまうことがあります。それから最近は「ストレス」から胆石になる人も多いようですね。胆囊(たんのう)は消化に必要になるまで胆汁をためておく器官です。ちょうど果物で言うと洋なしのような形をしていますが、その中に石ができてしまいます。

胆石の症状

では、胆石の症状にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
もしこんな症状があれば、要注意です。

・腹痛(右上)がある
・みぞおちが痛む
・背中が痛む
・ひどい腰痛がある(非常に強い痛み)
・ひどい肩コリがある(非常に強い痛み)
・発熱、おう吐
・黄疸症状がある

さらにこんな生活習慣をしていませんか?

・脂っこい食事が好き
・エビ、カニ、イクラ、ウニ、卵の黄身等が好きで良く食べる
・血圧が高い
・肥満気味になってきた、カロリー過剰ではないかと思う
・ストレスを常に感じている

あなたは大丈夫ですか?

この症状がひどくなると、痛みだけでなく胆管全体が化膿してしまう急性胆管炎などを引き起こし、高齢者などではショック死する場合もあるので要注意です。

予防と対策改善

胆石の予防としては、やはり「生活習慣病」の一つに数えられていることから

その1:食生活を改善する
その2:肥満の場合は体重をコントロールする
その3:コレステロール値を下げる

ということが第一です。

とくに肥満はすべての生活習慣病の源ともいわれてしまうように、まず健康は体重と体調のコントロールが大切なのだと言うことを忘れないで欲しいと思います。

コレステロールの高い食品を避けたり、適度な運動を心がけましょう。コレステロールは大切な栄養源ですが、摂りすぎは禁物です。

コレステロールの高い食品には下記のようなものがありますので、注意しましょう。

・卵の黄身
・うに  
・あんきも
・たらこ
・しらこ
・うなぎ
・ししゃも

と、まあ美味しいものばかりですが、やはり美味しいものというのは、注意していないと健康には危険ということです。

このほか、ストレスも胆石発作の原因となります。ストレス解消のための趣味をもつことやストレスをためないようなリラックスデーを設けて出来るだけ体と心を休めてあげましょう。

胆石症の治療法

痛みや症状を伴わず、日常生活に支障を来たさないことも多いので、自覚症状の無い場合には、特に治療をせず基本的に経過観察をするのが一般的です。ただし、痛み、胆石発作や胆嚢炎・胆管炎などを起こしている場合は治療がすぐに必要となります。

投薬による治療(内服液)

手術

胆石症の原因である胆嚢を摘出する手術になります

超音波治療

超音波で石を砕く治療ですが、ただし胆嚢炎が生じた場合は胆嚢の壁が破壊される可能性があるので施術出来ません

胆石の手術は内視鏡によるものがほとんどですので、危険性や身体への負担は少ないと言われていますが、でもやはり手術は手術。そうならないためにも

・規則正しい食事

・ゆっくりとよく噛む

・脂質やコレステロールを多く含む食品を控える
この3つを心がけていきましょう。

まとめ

胆石症は本当に普段の生活で改善されたり、予防できるようなものです。また再発を防ぐためにも、生活習慣の改善がキーポイントです。

・「肝臓からの胆汁の成分が固まって石になる」のが胆石の正体。
・原因は、基本的には胆嚢(たんのう)の機能が低下したときに起こる現象。
・生活習慣上では、高脂肪や高カロリーの食事や不摂生な食生活。
・コレステロールの高い食品の過剰摂取。
・「ストレス」から胆石になる人も多い。

対策と予防で共通する点は食生活の改善とストレス解消です。脂っこいものを避け、コレステロールの高いモノは少量でとどめる、適度な運動やストレス解消を心がける、早食い厳禁!といったような基本的なことを守るようにしましょう。

美味しいものは、健康であって初めてほんとうに美味しいと感じられるものだと思います。何事も食べ過ぎ、やり過ぎに注意をして、少量を美味しいと感じられるように努力しましょう。